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第一章:日常想果V
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俺の名前は一之瀬咲夜で年齢は十七歳の高校生だ。
これと言って特別な特技だとか趣味だとかは持ち合わせていない。
まぁ自分で言うのは何だけど真面目に生活しているほうだと思うけれど。
「ねえ・・・話聞いてる一之瀬君・・・?」
毎日当たり前のように学校に行って退屈な授業を受ける。
要するに俺はあまりにも普通だという事だ。
「ちょっと一之瀬君・・・?」
少し崩れている感じが一般的になってきているから普通と言えるか微妙だが。
社会の常識という枠に当てはめればそこそこちゃんとしている方かな。
「ねえ・・・一之瀬君ってば!!」
これといって繰り返しの日常に不満がある訳でも無いし。
いや強いて一つ挙げるとしたら最近の里桜姉さんの事くらいかな。
やたらテンションの起伏が激しくて苛められてる弟としては困るんだが。
「いい加減に話を・・・!!」
まぁ高校三年にもなれば人生の悩みが色々と出来るだろうから仕方無いか。
とりあえずそんな姉を大人しく冷静に捌くのが俺の平和への道だろう。
そもそもあまりそういう事で悩む姉さんでも無いんだけどさ。
「聞きなさいよこのシスコン!!」
何か叫び声が聞こえた気がしたので意識を戻して周囲を見渡してみる。
すると目の前に居る一人の女子生徒が視界に入った。
・・・ガゴンッ!!
と思った瞬間に自然界では起こり得ない音が響く。
俺の視界はいきなりブラックアウト。
そしてその音から一秒後くらいにやってくる頭部への激しい鈍痛。
「これは痛い!!」
あまりの衝撃に意識が落ちかけるものの必死に立て直して女子生徒を睨む。
そこには女子生徒ののツインとツインがツインしていた。
「何を馬鹿な事を言っているのよ・・・というかちゃんと話聞いてよね!!」
この先ほどから何やら叫んでいる女子生徒の名前は秋原夏憐。
なんだか分からないが俺に絡んでくるツインテール。
「話を聞いていなかったからって殴るのはどうかと思うぞ!!」
抗議の視線を夏憐に向ける。
いくら話を聞いていなかったからってガゴンは無いだろう。
しかしそんな俺の思いを踏みにじるかのように見下して微笑した後に。
「殴ったんじゃないわ・・・ぶったのよ!!」
満足そうにテールを掻き分けながらそんなガキみたいな事を抜かす夏憐。
なんでこいつはこんなに勝ち誇った顔をしてるんだろうか。
「一応言っとくけど・・・親父にも・・・とか俺は言わないからな・・・」
お決まり文句だが正直俺は言いたくないな。
いや実は物凄く言いたいんだけど言えないという葛藤。
「まぁそんな事はどうでも良いんだけど・・・とりあえず話進めて良い?」
しかしそんな事はどうでも良いとか言われて少しショック。
まぁこれ以上夏憐に突っかかっても時間がかかるだけなので我慢だ咲夜。
「今日臨時生徒会あるらしいから・・・」
「うげ・・・」
聞かなければ良かったと思っても既に後のカーニバル。
夏憐から今聞いてしまった以上俺に伝わった事が生徒会長にも伝わるだろう。
つまり最早絶対にサボれないという罠。
「無断欠席したらどうなるかは分かってるわよね一之瀬君」
夏憐の奴は完全に俺を馬鹿にしているみたいだな。
まぁこうなってしまった以上は行くしかないか。
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